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福祉教育
 都留市社会福祉協議会では、 市内の小・中学校及び高等学校をボランティア推進校に指定し、社会福祉への理解と関心を高め、サービスラーニング(※4)の手法を取り入れた福祉教育実践を推進しています。
地域の中の「福祉」を考えてみませんか?

福祉教育とは?
 私たちの地域で、皆が幸せに暮らしていくためには、何をしたらいいのか。
 ふだんの暮らしの中の生活課題(※1)を解決していくためには、どのようにすればいいのか。
 生活課題から福祉課題(※2)に気づき、そのことを様々な人とともに考え、実際に行動するための力を育むことが「福祉教育」です。福祉教育は、一人ではなくみんなで話し合いながら実践していくことで、人と人との関わりについて考えるきっかけとなります。
 そこでは、障がい者、高齢者といった漠然とした対象ではなく、実際に地域でふだんの暮らしを営む身近な他者を対象とします。
 そして、他者の生活課題を「他人事」とするのではなく、「自分事」として身近な福祉課題として意識してもらうことが大切です。
 福祉教育は、一人ひとりが地域の生活課題や福祉課題に気づき、共有し、その解決に向けて協働していく、「気づき」と「つながり」のプロセスです。このプロセスは、地域福祉(※3)を推進していくために重要なものであり、「地域住民の豊かな成長」と「地域福祉の推進」という2つの側面があります。

(※1)生活課題
自分らしく生きていくうえで「やりたいこと」や「実現させたいこと」に対しての課題のこと。
(例)散歩が好きだったAさんは、最近足が悪くなってきたので車いすを利用し始めたが、自宅の周辺は段差が多いので、外出が億劫になってきている。

(※2)福祉課題 福祉活動を実施する団体や地域等が抱える福祉的な課題。ここの生活課題を普遍化させた課題のこと。 (例)Aさんの住んでいる△△町には、高齢者が多く住んでおり、坂道や段差が多い地域。しかし、バリアフリー化はまだ進んでおらず、高齢者の移動手段や、高齢者を支援するボランティア等も少ない。高齢者からは買い物等に行くための外出も億劫に感じてしまう、との意見がよく挙がる。

(※3)地域福祉
地域社会における福祉の課題に対し、その地域の住民や福祉関係者などが協力して取り組んでいこうという考え方のこと。
(例)坂道の多い△△町に住み高齢者が地域の中で自立していきいきと暮らせるようにするにはどうしたらいいか、地域住民一人ひとりが自分にできることを考えている。
(例)Aさんの近隣に住むAさんのお友達は・・・
最近外出が億劫になって家に引きこもりがちになっているAさんを心配して、週に何度かAさんを誘って近所の公園等を一緒に散歩するようになった。
(例)町会や民生委員児童員協議会・社協では・・・
地域の高齢者から「コミュニティバスがあればいいのに」という声が多く挙がっているため、地域内でコミュニティバスを運行することが出来ないか、行政や地区社協と一緒に検討することにした。
(例)△△小学校では・・・
福祉学習で地域のことについて調べた結果、自分たちの住む町には高齢者が多いことを知った。子どもたちがこの町のためにできることを考えた結果、社会科の時間を使って自分たちの街の点検をして、坂道や段差が少ない場所やバリアフリーになっている場所を調べて地図を作ることにした。作った地図を「バリアフリーマップ」と名付けて、高齢者が多く集まる場所で配布してもらうことになった。

(※4)サービスラーニング
1980年からアメリカで始まった教育活動の一つであり、「社会活動を通して市民性を育む学習」のこと。
(例)アメリカのオハイオ州での小学校 3年生の授業。 担任の先生が子どもに質問する。 「学校に安心して通学できるのは誰のおかげ?」 最初、子どもたちは家族のことを話す。「お母さんのおかげ、お父さんのおかげ」 先生はうなずきながら、他には?と促す。 そのうちに子どもたちは地域の人たちの名前をあげる。先生は、その人たちがどんな人なのかを尋ねる。「Aさんは、図書室で本を読んでくれる」「B さんは、通学路でパトロールをしてくれる」 子どもたちはいろいろな地域の人たちを紹介する。 それらを十分発表させたうえで、先生は次の質問をする。 「あなたたちは地域に何ができるの?」と。 子どもたちは一瞬、戸惑うが、そのあと、いろいろなアイデアを出し合う。それを整理して、1 年間のサービスラーニングのプログラムができていく。自分たちも地域社会の一人として何ができるか、それを考えさせながら、活動プログラムを主体的につくらせていく。

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福祉教育ハンドブック
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福祉学習実施報告書
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福祉教育講師依頼書
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